少年は残酷な矢を射る 映画のS&Pが評価を! [エンターテイメント]
アメリカの銃乱射事件等の社会問題を題材にした映画だ。
16歳の少年Kevinとその母エバを描くこちらの映画は、観る人を地獄へと引き込んでいく......................
少なくとも俺はその地獄に引き込まれたわ
本作の原題は「we need to talk about Kevin」
(続きはこの映画を見た人のみ読んでください)つまりKevinに問題があるんだ。
彼はとんでもない問題を抱えているんだ。
自転車・車用のタイヤロックを購入し、それを使ってまず学校中のドアにロックをかけた。
ロックをかけた後、体育館へ向かい、チアリーディングの練習をしていた同じ学校の高校生たちに向かって矢を乱射。
(彼は小さい頃から母親からロビンフッドの話を聞き、ロビンにあこがれ、アーチェリーを趣味にした)
そして、叫び声の中でチアリーダーたちが次々と的にされ、バタバタと倒されていく。
実際の映画の中ではこんなシーンはなかったが、映画の中の叫び声からこれを想像できる。
その時のKevinは瞬きひとつせず、彼の残酷な矢で「獲物」たちをきれいに片づけていった。
(下)写真を見る限り、彼はきれいな肌をしてるし、なかなかイケメンだし、いったい彼を殺人に駆り立てたのはなんだろう?
と映画を見ていると誰もが思うはずだ。
ほかのブログや情報サイト見る限り、彼の犯行を引き起こしたのは母親だという意見が多いようだ。
「Kevinとボール遊びをしていた時、Kevinがボールを投げ返してくれなかったから、母親が怒った」
「母のエバは、子供のしつけ方がわからず、ウンチを漏らしたKevinを怒鳴りつけ...............」
「Kevinを地面に投げつけ、そのせいで彼の腕が折れて、子供の心に深い傷が............」
とにかく母のエバを批判する意見が多いようだ。
だが、私はここで一つ意見を申し上げたい。
Kevinは学校でチアリーダーたちを矢で殺した日に、エバの夫、とエバの娘、つまりKevin自身の父と妹も家の庭の中で殺した。町中の非難の声だけでなく、家族を失った悲しみ、そして自分の息子に家族を奪われる複雑な気持ち等々が彼女を襲う。
もしあなたが彼女だったら、どんな気持ちだっただろうか?
もう精神崩壊していただろう。それでも彼女は、人々の冷たい視線に耐え、息子を見捨てずに、牢屋にいるKevinを定期的に尋ね、ずっと愛し続けていた。
つまり、私が言いたいのは、エバのしつけ方が悪かったでなく、彼自身の母親への敵対意識がこの悲劇を生んだと。
①作家として有名になった母親への嫉妬、
②妹を生んだ母はもう自分を愛さないという思い込み
これらKevin自身の頭の中で作り出したのものが悲劇を生んだのでは。
追伸:
主人公Kevin役のエズラ・ミラーは、撮影の2年前に脚本を読み、「本当にケヴィン役をやりたいと熱望した」と語っている。
彼はこの役のために、6回もオーディションを受け、正式にオファーをもらった時、嬉しくて大通りで踊り出したそうだ。
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